RouteTracker Route43

anyway going to kobe
GREEN ALUBM

夜にむかう黄昏時、街は溢れんばかりに輝くイルミネーション。
今日はクリスマスイブ。
数日前から同級生の一人の子に、
いぶかしい顔つきで、
ヒッコイぐらい教室で
わかってるやろうなぁと、
毎日々確認とられいた。

でも、忘れていません。
プレゼントも用意しました。
云われていた金額より倍以上オウバーしましたが、
自分の欲しい物をプレゼントするのがプレゼントと言う事で。

兄弟がいないので小学校は毎日が未知の出会いの繰り返しだ。
何で白羽の矢が刺さったのかどうでもいいええけど
クリスマスの会があるので300円までのプレゼントを持って遊びにきてほしいと
まぁ、招待されたんやから。

プレゼントかぁプレゼントと言うたら贈り物のことや自分の欲しいもん頭に浮かべてみぃ。それがプレゼントゃ
初老の父に尋ね、素直にそのとうりにした。

わっ、知らん子ばっかりや! 女の子半数、 全部で数十人。 
部屋の中に入ったとたん場違いをさとった。 
初めてのパーティ何がどう進行していくのやらさっぱりわからず
どぎまぎしている。ケーキを食べたのすら覚えていない。
おとなしいね。 
借りてきた猫みたいやね。
どう答えろちゅうんや、
そやけどかわいいな、今さっきの女の子。

どうこうしてる間にお互い向き合い環になってトランプのばば抜きが始まった。
何でもかんでも初めての試み、 同じカードが来たらそれらのカードを捨てる。早くなくなった人が勝ち。
神経衰弱が始まった、 同じ者を探す。たくさん見つけた人が勝ち。
数回繰り返しのうち幾度か勝たしてもらえ緊張もほぐれて来たところで

やろやろと言うざわめきから
やがてジングルベルを歌いながらそれぞれが持ち寄った贈り物をまわし始めた。

プレゼントを隣のこのひざに乗せれば反対方向の子がひざに乗せてくれる。
重たいなぁ〜があったり、軽いのがあったり、大きいのがあったり、小さくも軽いのや重たいのがあったりした。

数回もやり直しがあった後、それぞれどんなのが当たったのかプレゼント公開が始まった
新聞紙に包んで大きく見せているのがあったり
大きな箱を開けるとまた箱が有ったり、相当手が込んでいたので女の子はみんなの注目に困りきっていた。
そんな試みの知らないマイプレゼントはどうやら目を付けられていたらしくやりなおしの種だったらしい。

習慣上、帰ってから開けるつもりであったのが都合上あける羽目になってしまって公開の番が回ってきた。
手触りからしてどっしり重たい箱のようなもの。包装紙を取り去ると、
表紙の分厚い絵本と思った。残念ながら絵本なら見て読んで本棚行きだと思っていた。
持ってきた物との損得勘定の満足度から言うと利不憫さを感じるまでもなかった。
どんな絵が書かれているのかと表紙を開けてみると真っ黒けの厚紙の連続だったことに悲壮感。
泣きっ面に蜂やんか!薄ら涙さえ漂ってきた。

その場の空気をさとってか何処からとなく声が聞こえてきた。
それはアルバムよ、貴方のこれからの思い出の写真をたくさん貼っていくアルバムよ。

帰ってから独り 分厚い緑の表紙アルバムをを開けてみた 相変わらず 黒いページだが
エンディングストーリィの始まりだった。
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